AmazonFBAに同梱チラシは梱包できる？禁止行為と解決策を紹介

FBA（fulfillment-by-amazon）とは、顧客から商品の注文が入った際の物流業務を、
Amazonが代行してくれるサービスです。

物流業務にはさまざまな課題があり、
自社リソースで業務を行うとなると、多くのリソースとコストがかかります。

そのため、物流業務は専門業者に委ねることで円滑に進めることができ、
より業務効率化が図れるでしょう。

なお、EC通販事業の成功にはリピート顧客の獲得が欠かせません。
そこで有効な施策として同梱チラシがあります。

しかし、AmazonFBAでは同梱チラシに厳格なルールがあり、
顧客へのアプローチが思うようにできません。

そこでこの記事では、
AmazonFBAの同梱チラシによる禁止行為とその解決策について解説します。

EC通販事業を推進させたい方は、ぜひ参考にしてください。

AmazonFBAでは商品に同梱チラシは入れられる？

AmazonFBAでは、商品にチラシの同梱は可能です。

しかし、厳密なルールが定められており、
Amazon商品内に、自社サイトやLINEなどへ誘導する目的のチラシは同梱できません。

そもそも、Amazonで販売する事業者はプラットフォームを借りている側です。

言わば、Amazonのおかげで集客できている状態であり、
購入したユーザーがその会社のサイトに流れてしまうと困るでしょう。

そうした観点から同梱できるものに厳しいルールが課せられています。

Amazonだけで完結させるなら、それほど大きな支障はありません。

ただし、自社サイトで集客していきたいと考えているなら
Amazon経由で誘導する行為は避けましょう。

AmazonFBAの同梱チラシに関するルール

AmazonFBAの同梱チラシにはルールが定められているので、以下でそれぞれ解説します。

Amazonにおける梱包要件
受領できない商品の例

Amazonにおける梱包要件

マーケティングを目的とした同梱物の使用は禁止されています。

そのほか、セットのSKU商品は1つの梱包にまとめる必要があります。
商品箱外装の分かりやすい部分にセット品であることの表記も必要です。

メーカー梱包の商品で外側にスキャン可能なバーコードがある際は、
取り除くか、または覆い隠さなければなりません。

また、運送中に商品が破損しないよう中身の隙間を埋めて、
商品のサイズと数量、隙間の有無を記載しましょう。

なお、Amazonでは、その他にもさまざまな梱包要件が定められています。
Amazonを活用される場合は、必ず確認して遵守しましょう。

受領できない商品の例

受領できない商品の例は、以下の5つです。

輸送箱がつぶれている
色あせている
袋から商品が出ている
袋が破れている
重量物の中身が分離または落下するような梱包

Amazonでは、商品の個別検品はしていませんが、
目で見てわかる破損や色あせがある場合には、販売不可となり受領されません。

また、袋の破れや商品の飛び出しは破損につながるため、
しっかりと商品を袋の中に納める必要があります。

特に、重量物は分離または落下がしやすいので、
梱包強度を高めるようにしましょう。

AmazonFBAで出品する際の同梱チラシに関する禁止行為

AmazonFBAの同梱チラシにおける、主な禁止行為を3つ紹介します。

Amazonの許可を得ていないマーケティング資料の同梱
Amazonに登録していない特典・限定品の同梱
Amazonユーザーを自社サイトに誘導する行為
Amazonの販売プロセスを回避する行為

Amazonの許可を得ていないマーケティング資料の同梱

許可を得ていない場合、マーケティング資料の使用が禁止されています。

商品への同梱はほぼ確実に顧客に開封されるため、
リピート購入を促して自社の売上アップにつなげられるでしょう。

しかし、AmazonのFBAでは、
発送商品にマーケティング資料の同梱はできません。

そのため、Amazonに許可申請を出すか、
自由にマーケティングを行いたいなら、自社でEC通販を展開する必要があります。

Amazonに登録していない特典・限定品の同梱

Amazonに登録していない特典や限定品の同梱もできません。

例えば、店舗独自のクーポンや予約割引特典、限定品の小物などが挙げられます。
こうした特典は、既存の商品ページに出品して販売しなければなりません。

なお、登録時に、商品名や説明欄、仕様欄にも、
特典内容の記載はできませんので注意しましょう。

Amazonユーザーを自社サイトに誘導する行為

Amazonユーザーを自社サイトに誘導する行為は禁止されています。

自社サイトへの誘導というのは、
Amazonサイトから離す行為に関する誘導や勧める、促すといった行為です。

Amazonの集客力で商品を販売できたにも関わらず、
Amazonから自社サイトへユーザーを引き抜くのはNGになります。

Amazonの販売プロセスを回避する行為

Amazonの販売プロセスを回避する行為についても禁止されています。

AmazonFBAには厳密なルールがあり、
同梱物活用によるマーケティング目的での利用はできません。

定められたルールを無視または回避するような行為に関しても禁止されており、
商品の返送につながるので注意しましょう。

AmazonFBAで規約違反をするとどうなる？

AmazonFBAで規約違反をすると、発送した商品が返送されます。

最悪の場合、Amazonアカウントの停止措置やFBA利用の権限剥奪です。

商品が返送されると顧客の手元に届くまでに遅れが生じ、
顧客満足度低下の大きな要因となるでしょう。

また、AmazonFBAが利用できなくなると、
自社の物流業務やEC通販サイト運用に影響を与えてしまいます。

安全に事業を展開するには、Amazonで定められている規約に必ず目を通し、
厳守する必要があるでしょう。

AmazonFBAから同梱チラシ以外で自社サイトへ誘導する方法

AmazonFBAから同梱チラシ以外で
自社サイトへ誘導する2つの方法を紹介します。

Amazonのアカウント名を自社サイトと同様にする
サンキューカードを同梱する

Amazonのアカウント名を自社サイトと同様にする

Amazonで使用するアカウントの名前を自社サイト名と同じものにしましょう。

アカウント名は顧客の多くが必ず見る部分です。

そのため、アカウント名を自社サイトと同様にすることで、
企業を認知してもらえるでしょう。

企業の認知がされ商品や発送に関しても満足をいただけると、
自社サイトへ誘導し、次回の商品購入につながるかもしれません。

サンキューカードを同梱する

AmazonFBAから自社サイトへ誘導するなら、サンキューカードの利用も検討しましょう。

サンキューカードとは、感謝の気持ちをメッセージカードに記したものです。

サンキューカードを同梱することで、
自社サイトの検索やリピート購入につながります。

ただし、ギフトやクーポンの明記や良いレビューを依頼する内容が含まれていると
AmazonFBAの規約違反となりますので注意してください。

同梱チラシを活用するならAmazonFBAよりも自社サイトで行おう

同梱チラシを活用したマーケティングを実施したいなら、
AmazonFBAではなく自社サイトのEC通販で行いましょう。

AmazonFBAにはルールがあり、
マーケティング目的での同梱物が禁止されています。

しかし、自社サイトでのEC通販であれば、当然自由にチラシの同梱が可能です。

そのため、幅広く顧客へのアプローチが可能となるほか、
一人ひとりのニーズに適した対応もできます。

自社サイトでのEC通販なら、
より顧客満足度の向上やリピーターの獲得が期待できるでしょう。

同梱チラシを活用したEC通販マーケティングならフェアグラウンドへ

自社サイトで同梱チラシを活用したEC通販マーケティングを行うなら、
株式会社フェアグラウンドにお任せください。

株式会社フェアグラウンドは、
商品同梱物の企画制作やCRM施策立案など、
既存顧客の活性化によるLTV最大化に向けたご支援を行います。

主に、下記のような同梱チラシ制作が可能です。

定期誘導・離脱防止チラシ
効果的な使い方チラシ
クロスセル・アップセルチラシ
VOCチラシ

多様な目的にも柔軟に対応し、
顧客ロイヤリティの向上と販売促進の両軸からご支援いたします。

リピート顧客を大事にしながらEC通販事業を拡大させたい方は
ぜひお気軽に弊社へご相談ください。

まとめ：AmazonFBAで同梱チラシは困難！自社ECサイトで販売しよう

AmazonFBAは、自社の物流業務をAmazonがすべて代行する便利なサービスです。
物流業務の効率化やコスト削減に期待ができます。

ただし、AmazonFBAでは同梱チラシの効果的な活用はできません。

同梱チラシ活用によるマーケティング効果や恩恵は得られないため、
自由に顧客アプローチを行いたいなら、自社ECサイトの活用を検討してみてください。