EC通販で会報誌を活用するメリットとは?広報誌などとの違いも解説

EC通販で会報誌を活用するメリットとは?広報誌などとの違いも解説
「会報誌」という言葉を聞いたことがあっても、具体的な定義や取り組む利点までを
理解しきれていない方は多いのではないでしょうか。
会報誌はEC通販における、顧客との継続的なコミュニケーションを可能にする手段のひとつです。
この記事では、EC通販で会報誌を活用するメリットやポイントを解説します。

会報誌とは

EC通販で会報誌を活用するメリットとは?広報誌などとの違いも解説
会報誌とは、何らかの団体や会の所属者に向けて発行する小冊子です。
定期的に所属者に情報を発信することで関係を継続することを目的とします。
新規顧客の獲得が困難となり、既存顧客へのアプローチが重要と考えられている昨今、
顧客と継続的な関係を構築するための会報誌は時代とマッチしています。

会報誌の理解を深めるために、混同されがちなメディア、宣伝手段との違いをご紹介します。
 
  • 広報誌との違い
  • 社内報との違い
  • DMとの違い

広報誌との違い

広報誌も小冊子である点は会報誌と共通しています。
ただ、広報誌は目的が「企業の活動や取り組みを不特定多数の読者に向けて宣伝すること」
という点で会報誌と異なります。
会報誌のように読者が限定されることはありません。

社内報との違い

社内報も小冊子ではありますが、読者は企業の従業員およびその家族に限定されます。
企業の取り組みや課題を共有することが目的であるため、
顧客との関係構築を目的とする会報誌とでは役割が異なります。

DMとの違い

DMとは、顧客に宣伝目的で送る印刷物や電子メールです。
情報を届けることで顧客にコミュニケーションを図る点では、会報誌と共通しています。
ただ、DMは定期的なサイクルを取ることは少なく、単発でのアプローチであることが一般的です。
一方、会報誌は定期的に発行することで、長期的な関係を構築します。

EC通販において会報誌を活用するメリット

EC通販で会報誌を活用するメリットとは?広報誌などとの違いも解説
会報誌の特徴は、特定の団体や組織の所属者と、定期的にコミュニケーションを取れることです。
それらの特徴がEC通販において、どのようなメリットとなるのかを解説します。
 
  1. 読者に親近感を与えられる
  2. ブランド力を高められる
  3. クロスセルへ誘導しやすい

1.読者に親近感を与えられる

1つ目のメリットは「読者に親近感を与えられること」です。
顧客と対面することが少ないEC通販事業では、コミュニケーションが希薄になる傾向にあります。
しかし、EC通販において顧客とのコミュニケーションが不要というわけではなく、
むしろ競合他社のなかから自社を選んでもらううえでコミュニケーションは重要です。
会報誌は定期的に顧客にアプローチできるため、読者と企業の距離を縮められます。
会報誌で提供する情報が読者にとって有益であれば、いっそう良好な関係を構築できるでしょう。

2.ブランド力を高められる

2つ目のメリットは「ブランド力を高められること」です。
会報誌は、特定の団体や組織の所属者に対して発行されます。
会報誌には、それらの団体や組織のブランド力を高める力があります。
EC通販の場合は、扱う商材のジャンルに関する情報やブランドのこだわりを発信することで、
読者に対するブランド教育が可能です。

3.クロスセルへ誘導しやすい

3つ目のメリットは「クロスセルへ誘導しやすいこと」です。
クロスセルとは、顧客が購入する商品と関連する他の商品の購入を提案することです。
成功すれば新たに商品を購入してもらえるため、売上の底上げにつながります。
会報誌では、提案したい商品の情報を詳しく紹介できるので、クロスセルとの相性は抜群です。

EC通販において会報誌を活用する際のポイント

EC通販で会報誌を活用するメリットとは?広報誌などとの違いも解説
会報誌の活用では、作成や発行でコストが発生します。
ポイントを押さえずに会報誌を活用すると、かえって売上が圧迫されてしまいます。
ここでは、会報誌を有効に活用するためのポイントを7つご紹介します。
 
  1. 目的を明確に設定する
  2. 読者に有益な情報を提供する
  3. 情報を取捨選択する
  4. 読者とのコミュニケーションを意識する
  5. ブランディングを意識する
  6. 読みたくなるデザインに仕上げる
  7. 定期的な発行を継続する

1.目的を明確に設定する

1つ目のポイントは「目的を明確に設定すること」です。
目的を明確に設定すれば、よりターゲットに刺さる情報を届けられるため、
商品購入等のアクションを促しやすくなります。
目的を設定する際は、コンセプト、ターゲット、伝える情報の軸を定めましょう。
EC通販事業なら、扱う商材も絞り込むことで、より目的達成に直結する会報誌に仕上がります。

2.読者に有益な情報を提供する

2つ目のポイントは「読者に有益な情報を提供すること」です。
会報誌は小冊子という形式で情報を届けることで、顧客とのコミュニケーションを図れますが、
そもそも読んでもらえなければ、コミュニケーションを取ることはできません。
会報誌を読んでもらうには、読者にとって有益な情報を載せることが重要です。
読者の目線に立ち、有益な情報やお役立ち情報を記載しましょう。
企業が届けたい情報と、読者にとって有益な情報、それぞれを関連付けつつ発信することで
価値ある会報誌に仕上がります。

3.情報を取捨選択する

3つ目のポイントは「情報を取捨選択すること」です。
小冊子という形式である以上、記載できる情報量は有限です。
どの情報を載せ、どの情報を載せないのかを取捨選択しましょう。
情報の取捨選択に失敗すると、読者にアクションを促すことが難しくなり、
費用対効果にも影響してしまいます。

読者にアクションを促すための情報、読者にとって有益な情報、ブランド価値を高める情報から、
会報誌を活用する目的を軸に選択しましょう。

4.読者とのコミュニケーションを意識する

4つ目のポイントは「読者とのコミュニケーションを意識すること」です。
会報誌を継続して発行していると顧客との関係を維持できますが、
一方通行のコミュニケーションにならないよう注意が必要です。
読者の声も受け取る仕組みを用意すれば、キャッチボール形式の会話が成立します。
具体的には、読者の意見や声を載せたり、インタビューコーナーを用意したりすることで、
発行者と読者のコミュニケーションを活性化することができます。

5.ブランディングを意識する

5つ目のポイントは「ブランディングを意識すること」です。
組織や団体への加入を継続してもらったり、商品を購入してもらったりするためには、
ブランド力が欠かせません。
EC通販事業なら、商品のこだわりやブランドコンセプト、
扱う商材に関連するお役立ち情報などを記載することで、ブランド力を高められます。
顧客との関係を維持するために、会報誌ではブランディングを意識しましょう。

6.読みたくなるデザインに仕上げる

6つ目のポイントは「読みたくなるデザインに仕上げること」です。
読者にとって有益な情報が記載されている会報誌でも、「読みたい」と思ってもらわなければ
価値が生まれません。
読者に読んでもらうためには、デザインやレイアウトからしっかりこだわって取り組みましょう。
会報誌のターゲットから有効なデザインやレイアウトを考えることが重要です。

同様の理由で、読みたくなるキャッチコピーの記載も大切です。
パッと見て、「読みたい」「気になる」と思わせるキャッチコピーで誘導しましょう。
キャッチコピーにおいても、ターゲットの視点に立って考えることが重要です

7.定期的な発行を継続する

7つ目のポイントは「定期的な発行を継続すること」です。
会報誌の強みは継続して定期的に読者とコミュニケーションを取れることにあります。
そもそも定期的な発行ができなければ、会報誌の利点を活かせません。
会報誌の発行頻度は月に1回が理想だと考えられています。
いきなり月に1回の発行が難しい場合は、ペースを緩めてでも定期的な発行を重視しましょう。
会報誌のポイントは継続であることを忘れず、
計画的に取り組むことで会報誌を活用する価値が高まります。

まとめ:会報誌を活用して顧客との関係を構築!

EC通販で会報誌を活用するメリットとは?広報誌などとの違いも解説

今回は会報誌について解説しました。
顧客とのコミュニケーションが難しいEC通販において、
会報誌は顧客との継続的な関係を構築できる数少ない手段のひとつです。
定期的な発行を前提に、計画的に会報誌を活用してみてはいかがでしょうか。