D2Cブランド戦略はなぜ重要?成功事例5選を紹介

D2Cブランド戦略はなぜ重要?成功事例5選を紹介
D2Cのブランド戦略に関心を持ちつつも、理解が追いつかないためにアクションに移れず
困っているという方は多いのではないでしょうか。

この記事では、D2Cでブランド戦略が重視されている理由や成功事例を紹介します。
D2Cブランド戦略をビジネスへ落とし込むためのご参考にしてください。

D2Cとは

D2Cブランド戦略はなぜ重要?成功事例5選を紹介
D2Cとは「Direct to Consumer」の略であり、日本語では「メーカー直販」と表現されます。
Amazonや楽天市場のようなECモールを経由せずに、
メーカーがダイレクトに消費者へ商品を販売する通販です。
ECモールを経由せずに商品を販売できるため、手数料や仲介料が発生せず、
高い利益率を期待できます。

D2Cビジネスを成功させるには戦略的にブランドを育てる必要があります。
ブランドが未成熟なままでは、わざわざ顧客が購入ページに訪問してくれないからです。
 

D2Cが注目される理由

D2Cブランド戦略はなぜ重要?成功事例5選を紹介
なぜD2Cでブランド戦略が重視されているかの理由を3つご紹介します。
  1. 顧客の体験欲が高まっている
  2. 小規模からはじめられる
  3. エンドユーザーとつながりを持てる

1.顧客の体験欲が高まっている

1つ目の理由は「顧客の体験欲が高まっているから」です。
SNSが普及している昨今、商品を購入する「所有欲」だけでなく、
商品を使う「体験欲」が高まっています。

商品を使った感想をSNSに発信し承認欲求を満たしたり、
SNSを通じて同じ商品を使う人たちと共感したりできるからです。
D2Cブランドを育て、顧客にとって商品を使うことに価値を感じてもらえるようになれば
体験欲を刺激できます。

2.小規模からはじめられる

2つ目の理由は「小規模からはじめられるから」です。
ECモールを仲介せず、自社で商品開発から販売までを一貫できればコストを抑えつつ事業を展開できます。
多くの人手や資金を必要とせず、小規模からはじめられることは、
D2Cブランド戦略に注目が集まる理由のひとつです。

3.エンドユーザーとつながりを持てる

3つ目の理由は「エンドユーザーとつながりを持てるから」です。
直接エンドユーザーに商品を販売するD2Cでは、企業とエンドユーザーの間に深い関係を築けます。
アンケートを通じたお客様の声の獲得や、メディアを通した商品に対する生の意見のヒアリングにより、
商品の改善に必要なデータを集められます。
エンドユーザーのニーズや意見を商品に反映させるためのデータを用意しやすいため、
商品改善の観点でもD2Cブランド戦略は優秀です。

D2Cにおいてブランド戦略が重視される理由

D2Cブランド戦略はなぜ重要?成功事例5選を紹介
D2Cにおいてブランド戦略が重視される理由を2つご紹介します。
  1. 自社ECサイトに訪問してもらうには認知度アップが必要
  2. バリューチェーンの一気通貫によるブランド体験を提供可能

1.自社ECサイトに訪問してもらうには認知度アップが必要

1つ目の理由は「自社ECサイトに訪問してもらうには認知度アップが必要だから」です。
大手ECモールを介さずに自社ECサイトで商品を販売するD2Cでは、
認知度を高めて顧客を集める必要があります。
そこで、ブランド戦略が認知度アップに一役買います。
メディアやSNSを通じてブランドの情報を発信することにより、ブランド認知の拡大、
自社ECサイトへの集客が可能です。

2.バリューチェーンの一気通貫によるブランド体験を提供可能

2つ目の理由は「バリューチェーンの一気通貫によるブランド体験を提供可能だから」です。
D2Cの特徴として、製造から販売までのバリューチェーンが一気通貫していることが挙げられます。
これにより、商品そのものだけではなく、商品の販売方法を含めたブランド体験を提供できます。
感動体験を求める顧客が多い昨今において、ブランド体験により感動体験を
ある程度コントロールできることは、D2Cにおいてブランド戦略が重視視される理由のひとつです。

D2Cブランドの成功事例

D2Cブランド戦略はなぜ重要?成功事例5選を紹介
D2Cブランドの成功事例を5つご紹介します。
  1. BULK HOMME
  2. COHINA
  3. Mr.CHEESECAKE
  4. BASE FOOD
  5. snaq.me

1.BULK HOMME

1つ目の成功事例は「BULK HOMME」です。
BULK HOMMEは「男たちの本気のスキンケア」をメッセージに掲げるメンズスキンケアブランドです。
シンプルなパッケージ、SNS広告、有名人の起用によりブランド認知の拡大から
顧客のファン化までを成功させました。
定期コースでは「7大メリット」と称した特典を用意しており、
ブランドのファンを逃さない取り組みを徹底しています。
メンズコスメ製品の売上高を調査する『2020年メンズスキンケアに関する市場調査』では、
以下3部門で1位を獲得しました。
  • スキンケアアイテム通販チャネル(全価格帯)
  • ブランド全体通販チャネル(3,000円未満)
  • ヘアケアアイテム通販チャネル(3,000円未満)
参考
スキンケアアイテム通販チャネルなど3部門で「BULK HOMME」が1位!|株式会社バルクオム
BULK HOMME|株式会社バルクオム

2.COHINA

2つ目の成功事例は「COHINA」です。
COHINAは150cm前後の小柄な女性向けのアパレルブランドです。
ブランドを立ち上げた担当者自身が小柄な体型であり、
ファッションに悩みを抱えていたことからコンセプトが確立しました。
小柄な体型が原因で服選びに満足できないこと、自分のための服が存在していないように
感じることなど、同じ境遇の女性の共感を呼ぶメッセージが刺さり、
Instagramのフォロワー数23万人以上を達成。
ブランドの認知度アップに成功しています。

参考
cohina.official|Instagram
BRAND CONCEPT|COHINA STORE

3.Mr.CHEESECAKE

3つ目の成功事例は「Mr.CHEESECAKE」です。
Mr.CHEESECAKEは「世界一じゃなく、あなたの人生最高に。」をコンセプトに掲げる、
チーズケーキブランドです。
ケーキの写真をInstagramやTwitterに投稿しており、
SNSマーケティングを中心にD2Cブランドの確立に成功しました。
Instaragmのフォロワー数は約15万人であり、
レシピやマメ知識の発信によりユーザーを集めています。

参考
ブランド紹介|Mr.CHEESECAKE
mr.cheesecake.tokyo|Instagram

4.BASE FOOD

4つ目の成功事例は「BASE FOOD」です。
BASE FOODは、タンパク質やビタミンなどの人体に必要な栄養素を摂取できる完全食を謳う
食品ブランドです。
公式サイトではブランドが誕生したストーリーをマンガ調で公開しており、
同じ体験をしている顧客の共感を集める工夫が施されています。
新規顧客を獲得するための「スターターセット」や、リピート購入を促進する「継続コース」など、
ブランドファンを逃さない提案を行っています。

参考
OUR STORY|BASE FOOD
継続コーススタートセット|BASE FOOD

5.snaq.me

5つ目の成功事例は「snaq.me」です。
snaq.meは「おやつ体験」の提供をコンセプトとする食品ブランドです。
人工甘味料、合成香料、合成保存料、漂白剤を一切使わないことで、
おやつでありながら健康的な印象を確立しています。

定期購入を基本に展開しており、「おやつ診断」で顧客の好みをヒアリングし、
顧客からのヒアリングを元に好みに合わせたおやつを厳選しています。
それにより、届く度に「どんなおやつが届くか楽しみにできる」感動体験を届けることに成功しました。
リリースから5周年を迎えた2021年3月時点で、「おやつ診断」の総数は1,652,642回を突破しています。
ただ食品を届けるのではなく体験を提供することを重視した結果、
その独自性やブランドイメージが話題となり、さまざまなテレビ番組で取り上げられました。

参考
snaq.meトップページ|snaq.me
スナックミーが、サービス開始から5周年。|PR TIMES

D2Cブランド戦略を成功させる秘訣

D2Cブランド戦略はなぜ重要?成功事例5選を紹介
D2Cブランド戦略が重視されている理由や、ブランド成功事例を踏まえて、
D2Cブランド戦略を成功させる秘訣を3つご紹介します。
  1. ブランドイメージを確立させる
  2. SNSマーケティングを取り入れる
  3. 商品だけでなく感動体験を提供する

1.ブランドイメージを確立させる

1つ目は「ブランドイメージを確立させること」です。
ECモールを仲介しないD2Cにおいて、「自社ECに訪問してもらうこと」は関門です。
自社ECに訪問してもらうためには認知度アップが必要であり、
認知度を上げるにはブランドイメージの確立が欠かせません。
ブランドの世界観やストーリーを構築し、顧客に対して魅力的に伝えましょう。
自社ECやSNS、実店舗で一貫したブランドを確立させ、
ブランドイメージを顧客と共有することで認知度を上げられます。

2.SNSマーケティングを取り入れる

2つ目は「SNSマーケティングを取り入れること」です。
SNSマーケティングを取り入れることは、ブランドイメージの確立や顧客の情報収集に活躍します。

SNSを通じた顧客とのコミュニケーションは、ブランドの認知度アップにつながり、
ひいてはブランドのファン化にも発展します。
ブランドのファンが増えれば、SNSなどを通じて情報の発信・交換が行われるため、ブランドイメージの確立が強まります。

SNSでアンケートを取ったり、ユーザーに対して意見を求めるツイートをしたりすれば、
生の意見をヒアリングできます。
顧客が抱える悩みやニーズをダイレクトに入手できることは、
商品の改善やブランド価値の修正においてアドバンテージです。

3.商品だけでなく感動体験を提供する

3つ目は「商品だけでなく感動体験を提供すること」です。
顧客は商品そのものだけでなく、商品を購入し使用する際の感動体験も求めています。
たとえば、ブランドイメージを反映させた広告を活用できれば、商品を手にする感動を強められます。
ECサイトの使いやすさやスムーズな発送なども感動体験を後押しする大切な要素です。
SNSでインフルエンサーに商品の使用感を投稿してもらえば、
「あこがれのインフルエンサーと同じ商品を使い、同じ体験をしている感動」を届けられます。

まとめ:D2Cブランド戦略を成功させ売上UP

D2Cブランド戦略はなぜ重要?成功事例5選を紹介
今回はD2Cブランド戦略の成功事例についてお伝えしました。
小規模からスタートできる強みを活かし、
ブランド認知度を飛躍的にアップさせたD2Cブランドはいくつもあります。
これからD2Cビジネスに取り組む場合は、ブランド戦略の成功にフォーカスすることが重要です。