同封と同梱の違いとは?EC通販で有効な同梱物を解説

同封と同梱の違いとは?EC通販で有効な同梱物を解説
同封・同梱、それぞれの言葉を知っていても明確な違いを知らない方は多いのではないでしょうか。
似た意味を持つ同封と同梱ですが、細かな点が異なります。
この記事では、同封と同梱の違いを解説し、EC通販で活かす方法についてご紹介します。

同封・同梱とは?

同封と同梱の違いとは?EC通販で有効な同梱物を解説
「同封」と「同梱」。
EC通販事業では、どちらも広告物などとして使われている用語です。
それぞれに似たような言葉であることから、明確な違いを意識したことがない方も多いでしょう。
混合されがちな用語ですが、定義はそれぞれ異なります。
 

同封の意味

同封の意味は、「同じ封筒に入れること」です。
ひとつの封筒に複数のものを入れることを、「同封する」といいます。
たとえば、ひとつの封筒の中にチラシやクーポンなどを入れる際は、「チラシとクーポンを同封する」と表現します。
 

同梱の意味

同梱の意味は、「同じ箱に入れること」です。
一般的に、メインのものを入れる箱に他のものも合わせて入れる場合に「同梱する」と表現されます。
たとえば、EC通販で商品を発送する際、カタログを商品と同じ箱に入れるなら、「カタログを同梱する」と表現します。
 

同封と同梱の違い

同封と同梱の違いとは?EC通販で有効な同梱物を解説
つづいて同封と同梱の違いを解説します。
ここでは主な違いとして、以下の3点で具体的に説明します。
 
  1. サイズの違い
  2. 何に入れるかの違い
  3. どう入れるかの違い

1.サイズの違い

1つ目は「サイズの違い」です。
基本的に封筒に入れるサイズであれば「同封」、より大きいサイズであれば「同梱」と表現します。
「同封と同梱の違い=入れるもののサイズの違い」と考えられるケースも多々あります。
 

2.何に入れるかの違い

2つ目は「何に入れるかの違い」です。
同じサイズのものでも、封筒に入れることもあれば、箱に入れることもあるでしょう。
この場合は封筒に入れるなら「同封」、箱に入れるなら「同梱」と表現します。
 

3.どう入れるかの違い

3つ目は「どう入れるかの違い」です。
一般的に、裸で入れるものであれば「同封」、包んでから入れるものであれば「同梱」と表現します。
たとえば、DMが入った袋にチラシを裸で入れる場合は「同封」が正しい表現です。
一方、商品が入った箱に、チラシを封筒に入れてから箱に入れる場合は「同梱」と表現します。
つまり、直接入れるなら「同封」、封筒や箱などに入れてからメインの箱に入れる場合は
「同梱」が正しい表現です。
 

EC通販では同梱物が重要

同封と同梱の違いとは?EC通販で有効な同梱物を解説
同封するもののことを「同封物」、同梱するもののことを「同梱物」といいます。
このうち、EC通販においてより重要視されているのが同梱物です。
では、なぜ商品と同じ箱に入れる同梱物が重要視されているのでしょうか。
それは、ほぼ確実に顧客に見てもらえるからです。
ほとんどの顧客は商品が届けば箱を開封し商品を取り出します。
その際に、同梱物も視界に入るため、高い確率で手に取って見てもらえます。
キャンペーン情報やカタログを同梱物として活用すれば、売上がアップしたり、LTVが向上したりするでしょう。

また、一般的に大手ECモールにおいて同梱物の使用にはかなり制限がかけられています。
自由に同梱物を利用することにより、ECモールを介さずに直接取引されてしまうことを懸念しているからです。
そのため、ECモールによる制限がかからず、顧客と直接顧客と取引を行える
D2C(Direct to Consumer)においては、同梱物は特に効果的です。
 

EC通販で有効な同梱物

同封と同梱の違いとは?EC通販で有効な同梱物を解説
EC通販において同梱物が重要といっても、その種類は多種多様です。
それぞれの同梱物の特徴を理解し、ケースバイケースで使い分けましょう。
ここでは主な同梱物を7つご紹介します。
 
  1. 挨拶状
  2. 商品カタログ
  3. 商品の使い方
  4. お客様の声
  5. サンプル
  6. 割引クーポン
  7. アンケート

1.挨拶状

1つ目は挨拶状です。
感謝の御礼を伝える挨拶状を同梱すれば、丁寧な印象を与えられます。
商品に満足するかどうかは、その商品の質や価格だけではありません。
その商品を注文してから手元に届くまでの過程も付加価値として評価されます。
商品と合わせて挨拶状を同梱すれば、商品を購入する喜びを提供できます。

また、挨拶状の内容も重要です。
顧客とのコミュニケーションを取る手段が乏しいEC通販において、挨拶状は数少ないコミュニケーション手段のひとつです。
顧客の立場に立った内容の文章を書いたり、文章を直筆で執筆したりすれば、コミュニケーションの温かみを届けられます。
 

2.商品カタログ

2つ目は商品カタログです。
商品カタログを同梱すれば、関連する他の商品の存在を伝えられます。
同じ信念やコンセプトから生まれた商品ならば、今後合わせて購入してもらえるかもしれません。

また、商品カタログの同梱には、購入した商品による感動を高める効果も期待できます。
そもそもEC通販において、商品を注文してから手元に届くまでには時間がかかるからです。
注文時にはブランドコンセプトや、強く商品を購入したいと思う意欲などがあったとしても、いざ手元に届いた時には忘れていることがあります。
カタログを同梱すれば、商品を注文した際に意識していたブランドコンセプトなどを思い出す手助けになるため、商品を使用する際の感動が高まるかもしれません。
 

3.商品の使い方

3つ目は商品の使い方です。
商品によっては正しい方法で使わなければ本来の効果を発揮しないことがあります。
たとえば健康食品なら毎日決まった時間に摂取することが重要でしょう。
化粧品ならば適切なタイミングで適量を使うかどうかで効果を実感できるかが左右されます。
商品の使い方を記載したチラシやパンフレットを同梱すれば、いっそう商品の魅力を体感してもらえるでしょう。

また、商品の使い方を伝える際は「わかりやすく説明すること」が重要です。
文章だけでの説明が難しい場合は写真を盛り込むと理解しやすいでしょう。
より詳しく説明したいなら、使い方を解説する動画のQRコードやURLの記載も効果的です。
 

4.お客様の声

4つ目はお客様の声です。
いかに商品が優れているかどうかを説明する際、商品の成分や実績だけでは不十分な可能性があります。
自分と近い立場である他のお客様からの評価も、商品が優れているかどうかを判断する重要な情報です。
たとえば「商品を3カ月使いつづけたら肌質が変わった」などのお客様の声を伝えれば、将来自分が感じるベネフィットの想像を駆り立てます。
 

5.サンプル

5つ目はサンプルです。
無料でサンプルを同梱すれば、ほとんどの顧客は使用してくれるでしょう。
購入した商品と同ブランドのサンプルならば、サンプルに対するポジティブな印象を期待できます。

また、サンプルはサプライズプレゼントとしても効果的です。
購入した商品だけが届くと思っていたところにサンプルが同梱されていれば、予想外の感動を届けられ、いっそうサービスやサンプルに好印象を抱いてくれます。
一方、商品の販促を目的とするならば、サプライズではなく事前にサンプルの同梱を告知することも効果的です。
 

6.割引クーポン

6つ目は割引クーポンです。
割引クーポンの同梱で期待できるのは、リピート購入や他商品の購入です。
アップセルやクロスセルをさらに促進させるために、ぜひお得な割引クーポンを届けましょう。
 

7.アンケート

7つ目はアンケートです。
アンケートの同梱により、商品の満足度アップやリピート購入率のアップを期待できるわけではありません。
アンケートを同梱するメリットは、お客様の声を収集できることです。
先述のとおり、お客様の声は他の顧客にとって有益な情報です。
アンケートを回収し生の声を集められれば、新規顧客の獲得に役立ちます。
 

まとめ:同封物と同梱物の違いを理解し売上アップへ!

同封と同梱の違いとは?EC通販で有効な同梱物を解説
今回は同封と同梱の違いや、同梱物について解説しました。
同封と同梱は似た言葉ですが、細かな点で異なります。
同梱物はEC通販においては特に重要な存在であるので、理解を深め活用しましょう。